【伝統野菜 file2 夕顔】
名前は夏の夕方に開いた白い花が翌日の午前中にしぼんでしまうことに由来します。朝顔・ヒルガオ・ヨルガオに対して命名された名ですが、アサガオ・ヒルガオ・ヨルガオはいずれもヒルガオ科の植物であり、ウリ科のユウガオとは直接の類縁関係はない。ヨルガオがユウガオと呼ばれる事もある。
原産地は北アフリカまたはインド、古くから日本でも栽培されていたとされますが、何時どの様に伝来したかは分かっていません。
大きな実を実らせることが特徴。同じく大きな実を実らせるウリ科の植物にヒョウタンがありますが、ヒョウタンとユウガオは同一種であり、ヒョウタンがインドに伝わって栽培されるうち、苦味の少ない品種が食用のものとして分化、選別されたと考えられています。
『源氏物語』をはじめ古くから説話や民間伝承にも登場するなど口承文芸のモチーフになっているほか、民俗的にはハレの日に食し、陽気や作物の豊凶を予兆する年占作物としても認識され、作物禁忌も存在した。
伝統野菜を中心に年間約80種類以上を栽培
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