【伝統野菜 file3 鹿ケ谷かぼちゃ】
鹿ケ谷南瓜はひょうたんのように真ん中にくびれがある縦長の南瓜で、縦に幾条もの筋があり表面にはコブがびっしりとある。この典型的なくびれとコブが出ているものが良いとされているが、栽培環境が合わなかったり結実するところが高位節だったりするとこれがほとんど出なかったりするよう。表面の色は若いうちは濃い緑色だが、熟すと共に柿色に色付き、全体に白く粉を拭いた状態になる。
大きさは2~4キロ程で大きく、くびれが大きいものだと南瓜を二個重ねたような感じになっている。断面を見ると分かるように、鶴首南瓜やバターナッツ同様、種は下部の大きいほうにだけある。
果肉は日本南瓜らしい粘質で、栗南瓜のような甘さはあまり無く淡白だが、煮崩れしにくく出汁をしっかりと吸い易いので古くから煮物に用いられてきた。
〇調理法
表面を綺麗に洗い、皮ごと使う。煮物にする場合は味が染み込みやすいよう、部分的に皮を剥き、角を面取りする。京都の「おかぼの炊いたん」は一般的にカツオ出汁ではなく煮干が使われる。南瓜自体の味が淡白なので、あまり濃い味付けにならないよう注意。
主な料理法は、
・天ぷら
・野菜炒め
・かぼちゃの煮つけ
伝統野菜を中心に年間約80種類以上を栽培
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